日曜の夜の苦悩
日曜の夜。
明日から仕事と思うこの時間。
かといって、何もすることもなく、何かを成し遂げるほどの余裕も気力も無い、この時間。
早く寝るには惜しく、少しでも長く、月曜の朝ではない何かにすがりつきたいこの時間。
いろいろ考えてしまう。
月曜の仕事のことを考えて、暗澹たる気持ちになる、日曜の夜。
あと、いったい何回こんな夜を迎えるんだろうと考える。
今、32歳。65歳まで働くと仮定するならば、33年×52週間=1716回
1716回・・・
そんなに多くの望まない夜を迎えるために、今の生活を続けるんだろうか。
と考えながら、「守るべき人ができれば」「家族ができれば」仕事にも張り合いがでるはず。
と考えて、今日も婚活に励みます。。。
ほんと、いったいなんのために生きてるんだろうと思う。
趣味も無く、友達もおらず、休みの日はネットをするか、昼寝をするか、昼から酒を飲むか。
たまにサイトでアポが取れれば、ちょっとはマシな休日。
そんな多少の娯楽のために、こんな嫌な仕事を続けなければならないのだろうか。
と、ここまで考えて思いをめぐらす。
「でも、今時点での人生の目標は自分の家族をもつことだろう?家族をもつためには、家族となってくれる人に安心を与えなきゃいけないんだ。」
そうだった。
病気の両親、一人っ子、実家を離れて一人暮らし。
そんな僕は、この先何十年と続く一人の生活に耐えれる気がしなくて、早く家族というものをもちたいんだった。
一度は失敗したけれど、次はうまくやれる。
言い聞かせる。
そして、日曜深夜の闇に飲まれながら、眠りの中へ。
次に目が覚めるときは、月曜の朝。